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トヨタのエスティマがなぜ今売れているのか?

2016.8.10(Wed) 9:15
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トヨタの「エスティマ」が売れている。7月の販売実績を見ると、前年同月比で約2倍の3千台を越えているのだ。この数字はトヨタの主力大型ミニバン「アルファード」をも上回る。アルファードと言えば、2015年に姉妹車「ヴェルファイア」とともにフルモデルチェンジされた最新モデル。かたやエスティマは6月にマイナーチェンジされたとはいえ、発売から10年がたつ老兵なのだからこの数字は驚くべき結果だ。

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2016年7月度販売台数(自販連調べ)

ヴェルファイア 3,738台 前年同月比35.3%減
エスティマ    3,087台 同111.4%増
アルファード   3,038台 同39.6%減

エスティマの存在理由はメーカーの事情 

フルモデルチェンジされずに、それどころかモデルの存続も危ぶまれていたエスティマがマイナーチェンジを受けて延命した理由は色々といわれているが、結論としてはメーカーの事情だ。

アルファードとヴェルファイアを取り扱えないトヨタ店とカローラ店にとって、大型の上級ミニバンであるエスティマは貴重な車種だ。モデルチェンジされないのであれば、せめてマイナーチェンジで必要な装備をプラスして延命させてほしい。そんな声が販売店サイドから上がったとしても不思議ではない。

現行モデルの10年間、そしてその前のモデルを含めた数十万台のエスティマユーザーは、モデル廃止となれば、買い替え時期に他社あるいはアルファードやヴェルファイアに逃げてしまうのは明らかなだ。そこで、ビッグマイナーチェンジとなったわけである。そして、メーカーがどこまで想定していたかはわからないが、大方の予想を裏切るヒットを記録しているのだ。

厚化粧の年増だって魅力的なのだ

「厚化粧の年増」とは都知事選でどなたかが口にして大バッシングを受けた台詞だが、エスティマのマイナーチェンジでもこの台詞を記事にした専門家がいた。フルモデルチェンジでもないのに大きく取り上げられたエスティマを揶揄したものだが、都民ならぬ多くのユーザーの受け取り方は異なったのだ。

スペース効率を追及したため、箱型のミニバンばかりになっている現在、独創的なシルエットを持つエスティマは、カラフルな2トーンカラーと、今風のフロントグリルが妙にマッチし、斬新なデザインがよみがえってしまったのだ。常にフル乗車するわけではなければ、室内スペースが多少狭くても問題ないレベルで、燃費も大差ない。価格もほぼ同じとくれば、アルファードとヴェルファイアから宗旨替えしたとしてもおかしくはない。発売日がいつかなどとということより、目の前にある車が魅力的かどうかなのだ。 

そう、エスティマにはアルファードとヴェルファイアにはない魅力があるのだ。それは理屈ではなく色気と言ってもいいのかもしれない。

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