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日産、新しい燃料電池システム発表、バイオ燃料で走る燃料電池車

2016.6.15(Wed) 17:23
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日産自動車は14日、バイオエタノールから発電した電気で走行する新しい燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を発表した。

「e-Bio Fuel-Cell」は、エタノールの他にも天然ガス等の多様な燃料と酸素との反応を利用して高効率に発電する固体酸化物形燃料電池(SOFC)を発電装置としたシステムで、日産によると、自動車の動力源として世界で初めて車両に搭載する試みになるという。今年夏にも試作車を公開し、2020年には市場投入を目指す。

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トヨタやホンダは水素と酸素を用いた燃料電池車(FCV)を開発・販売しているが、「e-Bio Fuel-Cell」は、車両のタンクに補給されたバイオエタノール(100%エタノールまたはエタノール混合水)から、SOFCによって発電した電力を車載バッテリーへ供給し、モーターで駆動する仕組み。

SOFCは、酸素と反応する燃料であれば発電が可能なため、燃料の多様性が特徴となっている。水素を動力とするFCVのように水素ステーションの設置も不要だ。

さとうきびやとうもろこしなどを原料にしたバイオエタノールは、北南米、アジアなど世界の多くの国で実用化され、広く流通していることから、こうした国々では地域のエネルギーと既存インフラの活用が可能。ブラジルなど、ガソリンスタンドで100%エタノールの供給インフラ環境が整っている国では大きな将来性を秘めているとする。

SOFCはまた、高い発電効率を有することから、600km以上というガソリン車並みの航続距離も実現可能。電動駆動ならではの静粛性や、リニアな発進、加速など、電気自動車(EV)と同等の運転性能も提供する。走行時に排出されるCO2は、バイオエタノールの原料となるさとうきびの成長過程で吸収するCO2と相殺されることにより、大気中のCO2の増加をゼロに近づけることが出来る「カーボン・ニュートラル・サイクル」も実現させる。

日産では、「e-Bio Fuel Cell」は、扱いやすくインフラへの大きな投資を必要としない「エタノール混合水」を燃料に使用することで、市場を拡大する可能性を有するとしており、維持費も、EV並みの価格を実現。電動駆動車ならではの静粛性と、ガソリン車並みの短いエネルギー充填時間により、24時間フル稼働させることが可能として、商用への相性も良いとしている。

日産は、EVを戦略車として、これまで「リーフ」や「e-NV200」といったEV車両を販売してきたが、今後は各国のエネルギー供給インフラの状況に応じて様々な燃料から電気エネルギーを取り出すことが出来るシステムを採用することで、より多くの顧客へのアプローチを目指す。

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