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マツダ、兵庫県立大学と共同で「放射光」活用した材料を開発研究

2016.6.7(Tue) 14:10
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マツダ7日、兵庫県立大学と、兵庫県佐用町にある世界最大級の大型放射光施設SPring-8を活用した材料開発研究に関する、共同研究契約を締結した発表した。

研究テーマは「微細複合材料の放射光分析法の研究」とし、2016年から2025年までの10年間を研究期間とする。

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「SPring-8」は、兵庫県の「播磨科学公園都市」にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設。理化学研究所(理研)が施設者として包括的運営を行い、運転・維持管理については理研から委託を受けた公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っているが、国内外の産学官の研究者等に開かれた共同利用施設となっている。

今回の共同研究では、放射光による分析手法を活用し、自動車の実走行に近い状態の温度下において、材料のナノスケールレベルの構造分析を行うなどの取り組みによって、これまで解明されていなかった材料物性発現のメカニズムの解明を目指す。マツダでは、自動車触媒における貴金属材料の使用量低減や新規高分子材料の開発などの成果が期待できるとしている。

SPring-8によると、放射光とは、「電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波」のこと。SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われている。

兵庫県立大学は、兵庫県内にあった神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の3県立大学が統合されて2004年に誕生。今回マツダと共同で研究を行う同大学の「放射光ナノテクセンター」は、SPring-8の施設内におかれており、2本の県専用ビームラインを整備して民間企業等の共同研究を行っている。

今回の研究では他に、同大学の産学連携・研究推進機構や、高度産業科学技術研究所も共同で実施する。

マツダでは今回の研究により、「すぐれた環境安全性能」と「走る歓び」を両立したクルマをグローバルに広く提供し、さらなる省資源化や地球環境保護への貢献をめざすとしている。

兵庫県立大学は、共同研究を通じて、新材料の開発による環境負荷の低下をめざすとともに、同大学が保有する放射光、計算科学並びに材料工学の各科学技術研究基盤を融合させた研究体制を産業界と共同で構築し、産業界のものづくり技術革新を支えていくとしている。

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