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日産、米国にEV向け急速充電ステーションを新設か 目標は年内に1000拠点

2015.2.2(Mon) 23:38
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日産自動車は今年、米国において電気自動車(EV)向け充電インフラを拡充する計画だ。情報筋によると、2016年までに米国の約1000拠点に急速充電ステーションを新設するという。

急速充電ステーションの建設地域については具体的に明かされていないが、日産の関係者によると大都市が中心になる模様。また、日産が設置する新しい急速充電器は、自社のEVだけでなく他社のEVでも使用することが可能だという。日産のライバルでもある米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの急速充電器が自社製EVでのみ使用可能であることに比べ、日産の充電器はより利便性が高いことが特徴。

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また、日産の急速充電ステーションは、独BMWおよび独フォルクスワーゲン(VW)が米国内に設置しているEV向け充電ステーションよりも優れている。両社の急速充電器はテスラと同じで自社製EVにのみ対応している。一方、テスラと異なり、両社は他社のEVでも使用可能な互換性のある充電器も設置しているが、それらは急速充電タイプではなく充電速度が遅い通常タイプ。それに比べて、日産の急速充電器はあらゆるEVに対応しているほか、普通タイプの充電器も併設するため、EVユーザーのあらゆるニーズに応えることが可能となっている。

さらに、日産の充電ステーションとBMW・VWの充電ステーションには、もう一つ明確な違いがある。それは、BMW・VWの充電ステーションはほとんど自社資金で建設されるのに対し、日産の充電ステーションは、日産が資金の一部を支援し、設備の建設と運営はすでに独自の充電ネットワークを持っている企業(例えばNRG eVgo)が担う仕組みとなっている。つまり、EV向け充電ステーションの運営ノウハウを持っている企業と協力することにより、日産はより少ない資金と人材で効率的にステーションを増やすことが可能なのだ。

一方、テスラも充電インフラの拡充を目指している。同社は現在、全米に150の急速充電ステーションを所有しており、隔週でその数は増え続けている。しかし、問題は、BMW・VWの急速充電器と同じで、自社のEVにしか対応していないということ。テスラは昨年、EVの普及を目指して自社の特許を他社に公開したが、今のところ、興味を持っている企業はあまりない様子。

現在日産は、全米に約800の充電ステーションを所有しており、ワシントン、サンフランシスコ、ダラスなど13の大都市をカバーしているが、これを2015年中に25の都市に拡大する計画。

充電インフラの拡充は航続距離が短いEVにとって必要不可欠なもの。そのため、日産が他社に比べて優れた充電ステーションを、今年中に1000拠点、新設するならば、同社がEVの販売台数を伸ばすための追い風となる。

最近米国では、ガソリン安に伴いエコカーの販売が低迷していることに加え、燃料電池車「MIRAI」を発表したトヨタ、日産リーフより航続距離が長いコンセプトEVを発表した米GMなど、新たなライバルも出現している。このような包囲網を潜り抜け、日産は今後どのようにEVの販売台数を伸ばしていくのか、その手法に注目していきたい。

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